アフィリエイト絡みの関係者の方々には大変お世話になっております。感謝。
と一言断りを入れた上で、アフィリエイトについてチラチラ書いてみる。
アフィリエイトの仕組みは、三つの構成者で成り立っている。
ECサイト=通販会社、サービス提供会社
アフィリエイトシステム運営会社=ValueCommerce、LinkShare、TrafficGateなど
アフィリエイト=ネット代理店(webサイト運営者)
(amazonは、ECサイトであり、アフィリエイト(アソシエイト)システム運営会社でもある。)
(以下、アフィリエイトを「ネット代理店」と表記。)
ネット代理店は、見込み客を、通販会社に誘導。その見込み客が商品を購入したら、通販会社が、ネット代理店に手数料を払う。アフィリエイトシステム運営会社は、ネット代理店網を構築し、通販会社にシステム(ネット代理店網)を利用してもらい、仲介手数料を取る。ざっとこんな仕組み。
ネット代理店は、在庫を持つ必要がないが、webサーバのスペースを確保する程度の固定費は必要。webサイトを更新する必要はあるので、人件費(人的資源)も必要。といっても、リアルの世界で商売をするよりは、よっぽど必要経費は少なくすむ。
が、自由競争経済に、リスクが小さくて、リターンが大きい、ということは、あり得ない。
ネット代理店は参入障壁が著しく低いので、新規参入は多い。つまり、競争が激しい。
例えば、先日上場したカカクコムのように、社員32人の特級ネット代理店が、高額の報酬を得ている(目論見書などを参照ください。)一方で、手間暇かけてもほとんど報酬を得ることができない個人サイトも無数にある。有名な法人サイトでたいした報酬を得ていないこともあれば、個人サイトでそこそこの報酬を得ていることもあるだろう。
各々、リスクが小さいのは共通しているが、リターンは大きかったり、0であったりまちまちということだ。全部のリスクとリターンを足してしまえば、それなりのバランスになっているはずだ。
新規参入が活発なので、今年儲かっているネット代理店が、来年儲かるかどうかわからない、とも言える。あっという間にずっこけてしまう可能性があるのもネット商売の特徴。
一方、通販会社やアフィリエイトシステム運営会社は、ネット代理店全体の売上が増えればよいのであって、どのネット代理店が儲かってもよい。と考えると、やはりネット代理店間の競争はなかなか熾烈だ。
とは言っても、通販会社もたくさんあるし、アフィリエイトシステム運営会社もたくさんある。ネット代理店よりは参入障壁は高いものの、通販会社、アフィリエイトシステム運営会社にも競争はある。ネット代理店が、どの通販会社に力を入れるか、どのアフィリエイトシステム運営会社を利用するか、というのは自由ということだ。
アフィリエイトは、低コストのネット代理店網ということで、派手さはないものの、ネット通販(サービス)の成長とともに、そこそこ市場を拡大していくだろう。ネット代理店は、初期投資の負担が軽く、市場参入も市場退出も簡単で、次から次へと新しいwebサイトが生まれ、消えていく。
一方、アフィリエイトシステム運営会社には、二つの懸念がある。(と私が勝手に心配している。)
一つは、google、overtureのような検索連動型テキスト広告の存在。
もう一つは、ネット代理店が顧客を持てないこと。(これはちょっとだけ説明。)
リアルの代理店は、顧客が一度商品を購入すると「その顧客」が「その代理店の顧客」となり、購入し続ける限り手数料が入る、という仕組みになっていて、その顧客の厚みで代理店の経営が安定する。ネット代理店は、システムとして、その仕組みに何日かの有効期限が決まってしまっている。有効期限が過ぎると、「ネット代理店の顧客」は、「通販会社の顧客」となる。つまり、ネット代理店は顧客に厚みを作りにくい。逆に言えば、ネット代理店は新規顧客を獲得し続けるしかない。当然、アフィリエイトシステム運営会社の仲介手数料にも厚みが出にくいということだ。
アフィリエイト市場が順調に拡大している間は、大きな問題にはならないだろうが、ADSLの需要などが頭打ちになる頃に、この二つの壁がちらちらと見えてくると勝手に予想している。株式会社は、常に成長が要求されがちで、市場退出は前提にないので、その点には注意が必要だと考えている。
ちょっとざっくり書きすぎたような気もするが、ひとまずこの辺でおしまい。
数人の読者の反応を見つつ、少しずつ掘り下げていく予定。多分、つづく。
なるほど。カカクコムがなんであんなに騰がるのか不思議だったけどもこれを読んでなんとなく納得した。
カカクコムはアフェリエイトシステム運営会社でありネット代理店でもあるわけか。さらにサイトで商品価格の最低相場を調べて購入できるからネット上の顧客もリピーターとして囲い込めるということか。
さらに通販業者にとっては購入してくれる商品量も大きいのでカカクコムに感謝するだろうし、カカクコムはだまっていても儲かるというわけか。
なるほどー。
カカクコムとしては取り扱い商品を増やせば増やすほどアフェリエイト手数料が拡大するのでコストパフォーマンスが上がるということになるわけかー。
ヤフーや楽天からすればカカクコムのようなことをしようと思えばすぐできるが、楽天は既存の出店顧客からクレームが来るだろうしヤフーはオークションがあるからやらないかのかな。なるほどねー。納得。
カカクコムは、ADSLが普及中、女性マーケットが未開拓など成長性を感じさせるポイントが多いんかもしれんなぁ。商売としての肝は、掲示板じゃろうな。ヤフーファイナンスの掲示板と同様、書き込みが書き込みを呼ぶ。お金を使えば、似たような価格比較サイトは作れても、掲示板を盛り上げるのは大変ということで。
Posted by: takahashi at 2003年10月21日 23:30質問。従来の広告代理店に相当するものは、アフィリエイトシステム運営会社でしょうか?それともアフィリエイトでしょうか?
Posted by: wakasa at 2003年10月26日 22:07私は、アフィリエイトというのは、販売や申込に対する「成果報酬」が基本だと考えているので、今回、ネット代理店と表現した。アフィリエイトシステム運営会社は、その元締めという位置付け。
一方、アフィリエイトは、媒体という側面もある。アフィリエイトが、ECサイトを広く告知する、と。その視点からは、アフィリエイトシステム運営会社が、広告代理店という立場になる。
アフィリエイトシステム運営会社は、システム力と営業力の両方が必要。今のところ、各社、力の入れ具合が微妙に異なっているように思う。
システムが成熟化してくると、営業力の勝負になる、と勝手に推測。